今さら聞けない?虹彩認証とは

カテゴリ
Blog 
タグ
IT  デジタルトランスフォーメーション  虹彩認証  IRIAS 
B!

虹彩認証とは人間の目の中にある「虹彩」によって認証を行う「生体認証(バイオメトリクス)」技術になります。
最近はスマホでも採用され始め、名前を聞く機会も出てきたと思いますが、そもそも虹彩認証とどういったものか紹介させて頂きます。

目次

  1. 虹彩とは
  2. 虹彩認証の強み
  3. 虹彩認証の利用実績
  4. 今後、日本でも採用が期待される分野
  5. まとめ


1.虹彩とは 

虹彩とは眼の水晶体の前にある薄い円盤状の膜のことです。
色は遺伝しますが模様が後天的に発生し、万人不同と言われています。また、2歳以降生涯不変です。
どういう理論か分かりやすく説明しますと、紙をグチャっと握って元に戻すと皺が付きますが、それが生まれた時から眼の瞬き等によって
虹彩に皺が付き、2歳で完成となるイメージです。
ですので、一卵性双生児であっても同じにはならないそうです。


2.虹彩認証の強み 

他の生体認証と比較して温度、湿度、職業、体質等の影響が小さいです。
指紋ですと職業によっては削れてきたり水等で認証しないケースがありますし、静脈だと気温によって収縮してしまって認証しないといったケースがあります。
顔認証に関してもマスクや肉体の変化によっては認証しません。
虹彩は前述の通り2歳以降不変で万人不同ですし誤認証率も一兆分の1と他の生体認証と比較して圧倒的な精度となっております。


3.虹彩認証の利用実績 

1.入退室の管理

データセンター、開発室、食品工場、薬品工場、医療センター、マンション等
高度なセキュリティを求められる現場や手を触れたくない、全身がほぼ隠れている場面でも需要が高い。

2.勤怠管理

カード等を準備しなくて良いことや大人数の現場での勤怠管理に有効活用。

3.作業者管理

有資格者しか行えない作業を行うといった場所での本人確認に活用。
また、トレーサビリティ(生産履歴の追跡)にも。

4.入出国管理、国境管理

アメリカ、シンガポール、マレーシア、コロンビア、韓国等の国で採用されています。

5.マイナンバー

インドではアドハーという日本で言うマイナンバー制度のようなもので
国民に12桁の個人識別番号を付与し国民の情報をデータベースで管理しています。
生体情報として顔写真、両手全ての指紋、両眼の虹彩を登録。既に成人の99%以上が登録を終えています。

6.ATM

中国では既にATMの認証を虹彩認証で行っている銀行があります。




4.今後、日本でも採用が期待される分野 

1.出入り管理

マンション・戸建住宅、重要施設、(防衛関連、研究所、原発、プラント(工 場)、空港, 美術館、
病院(電子カルテ、伝染病棟、薬剤庫)、大学(教授室、研究室)

2.情報セキュリティ

パスワードの代替、PC/サーバーのログオン、業務システム、ログイン、WEB認証、
電子商取引(ネットバンク、ネット証券、クレジット利用決済)、オンライン教育、ファイル暗号化

3.金融、Fintech

PC/スマートホンでの決済、ATM, クレジットカード、キャッ シュカードの認証、カードレス決済

4.利便性・サービス向上

勤怠管理、自動車のキーレス、会員管理(ホテル・ ゴルフ場・ジム・クラブなど)、金庫開錠、機械の操作

5.公共サービス

電子政府(各種申請、税務申告、電子入札) 、マイナンバーカード、出入国管理、電子パスポート、運転免許証、
健康保険証、診察券、 社会福祉

6.法の執行

犯罪者管理、刑務所、電子投票


5.まとめ 

本格的に虹彩認証が日本国内で広まってくることが見込まれる可能性は高いです。
セキュリティ的には偽造やなりすましができない精度の高さがある上に認証もコロナウイルスの蔓延あたりから「非接触」での対応も求められる様になってきました。
既にスマホでも虹彩認証の機種が出てきていますし、店舗の決済等でも使用される日はそう遠くないかもしれません。
明電商事では虹彩認証システムの紹介を実機をお持ちしてデモを行っております。
ご検討される際は是非ともお声掛け下さい!

製品ページ(虹彩認証/顔 自動追尾型 複合認証システム「IRIAS」)は<こちら>です!!