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Internet Explorer 11のサポート終了と今後の対応について

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Internet Explorerを利用されてきた方は非常に多いと思いますが、
Microsoftは、Windowsのデスクトップアプリケーション「Internet Explorer 11」
2022年6月16日をもってサポートを終了しました。

企業によっては、Internet Explorerが使用できなくなると困る!という話も耳にします。

今回は、Internet Explorer 11のサポート終了と今後の対応について紹介させて頂きます。

 

1.Internet Explorerのサポート終了とその背景 

MicrosoftがInternet Explorerのサポートを終了する背景には、
Webブラウザのシェアの低下が一因になっていると言われています。

WindowsのPCにInternet Explorerが標準搭載されていたこともあり、
インターネットが普及した2000年代初頭は、9割以上のユーザーがInternet Explorerを利用すると
いう圧倒的なシェアを誇っていました。

それだけのシェアを誇っていましたが、実は現在では国内で5%以下のシェアと言われており、
さらに世界では1%を切っているという発表もありました。

ここまでシェアが落ちた要因の1つに、セキュリティの脆弱性が挙げられます。
インターネット黎明期にリリースされたために、
規格が古く、日々発生するウイルスや不正アクセスへの対応が万全と言えなかったとされています。

もう1つの大きな理由として、他のブラウザと技術を標準化する「W3C(World Wide Web Consortium)」に、
Internet Explorerが準拠しなかったことが挙げられます。

W3Cに準拠しなかったことにより、
他のブラウザでは表示されるものがInternet Explorerではうまく表示されない
といったことが多々あったのが、ユーザーの減少に繋がった大きな要因となります。

こういった背景から、2022年6月16日をもって
Windows Update等の更新プログラムの提供を含めたサポートが終了となります。

Internet Explorer11は、段階的に使用できなくなる予定です。
個別のユーザーに対して、具体的にいつから利用できなくなるのかについては伏せられていますが、
今後、いつでも利用不可になる可能性があると言われています。



2.Microsoft Edgeとは 

Microsoft Edgeとは、Windows10から標準搭載されたWebブラウザです。
OSがWindows 10以降のパソコンで、ブラウザの設定を変更していなければ
インターネットを利用する際はMicrosoft Edgeが起動される様になっています。

Edgeでは、セキュリティホールになりやすいActive Xなどのプラグインが廃止されています。
これは、Internet ExplorerでネックとなったW3C(World Wide Web Consortium)で規格化されています。

因みに、2020年1月にMicrosoftのサポートが終了しているWindow 7において、
Microsoft Edgeのサポートは1月15日に終了
しています。
なお、Internet Explorer 11のデスクトップアプリケーションは、
Windows 7 ESU(Windows 7 Extended Security Update)の一部として、
オペレーティングシステムのサポート終了日である2023年1月10日まで、サポートが継続される予定です。

また、Microsoft EdgeにはIEモードという機能があり、Internet Explorerでしか使えないシステムを利用する際に使われています


3.IE モードとは 

IEモードとは、Internet Explorerとほぼ同じ機能をEdge上で提供する仕組みになります。
IEモードを活用することによって、Internet Explorerで使用したいシステム(Internet Explorer専用システム)を
Edge上で動作させることが可能となります。

注意点としては、EdgeはmacOS向けにも提供されていますが、macOSでは使えないことが挙げられます
また、IEとIEモードの互換性は高いと言われていますが、全ての機能を持っているわけではなく、
Internet Explorerで利用していたことがそのまま全て使えるわけではありません。

以下、Microsoftのサポートサイトに記載されているIEモードでサポートされている機能といない機能となります。
※2022年6月17日の情報です。


IE モードでサポートされる Internet Explorer 機能

・すべてのドキュメントモードとエンタープライズ モード
・ActiveX コントロール (Java、Silverlight など)。
 ※ Silverlight は 2021 年 10 月 12 日にサポート終了に達します。

・ブラウザーヘルパーオブジェクト
・セキュリティゾーンの設定と保護モードに影響するInternet Explorerの設定とグループポリシー
・IEChooserで起動した場合の IE 用 F12 開発者ツール
・Microsoft Edge の拡張機能
 (IE ページのコンテンツを直接操作する拡張機能はサポートされていません)

IE モードでサポートされない Internet Explorer 機能

・Internet Explorerのツールバー
・ナビゲーション メニューを制御するInternet Explorerの設定とグループ ポリシー
・IE11 または Microsoft Edge の F12開発者ツール


IEモードのサポートは、少なくとも2029年までは継続される予定となっており、
それまでの約7年間の間でInternet Explorerに依存したシステム(レガシーシステム)の改修を行う為の、猶予期間が設定されています。


4.Internet Explorerに依存したシステムの対応について 

実際にInternet Explorerを使っているWebシステムやアプリケーションが存在しているかの、洗い出しを行いましょう。

Edgeや他のブラウザで利用できないWebシステムやアプリケーションがある場合でも、上記のIEモードでの利用で対応することもできますが、
システムやその中の情報資産をどのように移行するかを検討する必要があります。

またIEモードで対応できない場合もありますので、これまで通りに利用できるかを検証も行いましょう。

因みにIEモードは面倒ということで、そのままInternet Explorerを利用される方が社内に居る可能性もありますが、
セキュリティ等の観点からもリスクが増しますので、IEモードの利用をしっかりアナウンスし、周知徹底を促しましょう。




5.OSやブラウザに依存しないシステムへの移行を! 

Windows7がサポートを終了する際にもこういった件が話題となりましたが、
Internet Explorerに依存したシステムがある企業様は、早急にシステムの更新を行うことをお薦めします。

OSやブラウザに依存しないシステムへの移行を行うことで、今回のような事態が起きても社内でバタバタしなくて済みますし、
今後迫りうる2025年の崖への事前対応や、BCP(事業継続計画)の施策としても有効です。



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企業様の業務を洗い出し、Excel管理を含めたすべてのシステム業務を可視化します。
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▼ システム開発についての記事はこちら!




まとめ

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